総評価: | ![]() |
酔いにくさ: | ![]() |
恐怖感: | ![]() |
steam価格:1480円(税込み)[DL版]
対応VR機器:HTC Vive、Oculus Rift
発売日:2016年11月24日
発売元:MAD Virtual Reality Studio
まずはこのおすすめVRゲームの公式動画をご覧ください!
VRとホラーゲームの組み合わせ
世の中には組み合わせてはいけないものが幾つか存在しており、
ゲームにもそれがあります。
VRと本格的なホラーゲームです。
通常のホラーゲームで感じる恐怖を数段上に引き上げてしまうVR。
もちろんホラーゲームも本格的なものでなければいけません。
これから紹介するARAYAは、MAD Virtual Reality Studio社が製作したタイ産のVRホラーゲームです。
タイ産と聞いておいおいと思った方、東南アジアを甘く見てはいけない。
これ以外にもDreadOut、Home Sweet Homeと
質の良いホラーゲームを立て続けに販売しています。
そしてこのARAYAを含めて、日本のホラー映画寄りの恐怖を提供してくれるのもポイントです。
日本人に受けやすい精神を蝕んでいくかのような恐ろしさをじっくりと味わえます。
それでも疑問を感じるなら体験版をプレイするのが良いでしょう。
ホラー好きなら迷わず特攻、苦手なら即Uターン間違いなしの
恐怖を体験することが出来るはずです。
VRとARAYA、恐怖と娯楽を得たいならばプレイする価値は大いにあります。
ただし安全の保証はできません。
3人の視点を通してARAYAの事件の謎を解く
ARAYAの友人だったMarisaの元に謎のメッセージが届いたのが恐怖体験の始まりです。
そのメッセージは死んだはずのARAYAからのもので、
彼女が病院にいるという言葉が記されていました。
Marisaは閉鎖されて今では廃病院になったその病院へARAYAを探しに忍び込みます。
ARAYAの影、そして声に導かれながら廃病院を探索しますが、
そこで異常者Jitに見つかり、捕まってしまうのです。
ここで主人公が2人目に代わります。
2人目はこの廃病院の警備員をしているRamaです。
彼もまた警備中に様々な怪奇現象に襲われ、その身に危険を感じます。
ですが出口は塞がれ、病院内を見て回ることしかできません。
途中で彼もJitに出会ってしまいます。
捕らわれたMarisaも近くにいたのですが、
ナイフを持つJitから今は逃げることしか出来ません。
そして最後の3人目へと視点が代わります。
借金のかたに病院内の撮影を命じられたBoonです。
彼もまた命令された撮影をするため病院を探索し、
そしてその異常さに段々と気付いていきます。
その後も3人の視点を回すようにリレー形式で物語は展開し、
彼らを襲ってくるのも異常者Jitからやがて霊的なものへとシフトしていくのです。
病院に散りばめられた過去の記憶やメッセージが、
そこで起きた謎や過去を紐解いていきます。
ARAYAにまつわる謎を解き、無事に廃病院から抜け出すため、
プレイヤーは10章からなる物語を体験するのです。
想像を巧みに使った恐怖の演出
このゲームは霊に直接襲われるよりも、
霊による現象や間接的な干渉によってその恐怖を演出してきます。
もちろん直接襲われることもないわけではありません。
ですが後者による演出が抜群で、強い恐怖を感じるのは主にこちら側です。
VRの視線を外し、再び振り返ればこちら側を向いている小さな子供の人形や人体模型。
突然に開く扉やガラス越しにしか見えない人影、光と暗闇の巧みな切り替え。
プレイヤーの想像を煽るような演出が次から次へとやって来るのです。
私の場合、ゲームの冒頭部分ではお化け屋敷みたいで楽しむ余裕があったのに、
物語が進むごとに精神的なプレッシャーを強く受け、
ゲームが終わった時には虫の息でした。
またVRでは笑い声や泣き声、独白が耳元近くから聞こえたり、
遠い所でかすかな物音がしたり、
音が視界にリアル感を与える良い演出になっています。
恐怖を煽る絶妙の間
ARAYAにおける恐怖の演出で、もう1つ忘れていけないポイントが間です。
イベントが終了したと思った瞬間に続きが入ったり、
一息ついて振り返った瞬間に待ち構えていたり、
いやらしいほどに間の使い方が上手かった印象が残っています。
プレイしなければ分かりづらい感覚だと思いますが、ちょっと想像して見て下さい。
怖いイベントがないと思って振り返れば、
今まで何もなかった薄暗い廊下にズラリと人体模型が並んでいる景色を。
たまりません。
私はパニックになり、VRを壊しかけました。
この部分はゲームでないと感じにくいと思うので、
もし興味があればARAYAを手にとって試してみることをお勧めします。
廃病院内の細やかな表現と配置
次の改善点の部分にも書くと思いますが、
はっきり言えば大手のゲームメーカーと比べると3Dモデルやオブジェクトの造りは甘いです。
ですが細やかな表現や物品の配置によってそれを上手く隠し、
逆に廃病院という恐ろしい舞台を作り上げています。
廊下に残っている引き摺られた血の跡、匂いがこちらまで届くようなゴミ、
荒れた部屋、蠢く虫などちょっとした表現のはずなのに、使い方が素晴らしいです。
また病院という舞台をしっかりと調査してから作ったのが分かるように、
いろんな施設が登場してきます。
VRだと本当に廃病院に迷ったかのような気分が味わえるでしょう。
多くの小さな惜しい
このゲームの改善点を個人的に挙げると意外と存在しています。
ただそれらは本当に小さなことなのです。
先にも書いたように造りの甘い3Dオブジェクトや少しぎこちなさの残るモーション。
途中で出てくる小さなトカゲのモーションは本当に酷かったです。
またBGMが変わる逃走シーンも緊張感が欠けているようで、あまり良くなかった。
いつの間にか逃走シーンに入っていたという方が、
ホラーゲームとしては緊張があって面白かったと思います。
他にも病院の構造が分かりづらかったなど不満な点は存在しますが、
ゲーム会社の規模を考えれば目をつぶってもいいレベルです。
VRに最も合うジャンルは何かに答えてくれたVRゲーム
VRに対応するいろんなジャンルのゲームが発売されました。
中にはあまり合わないゲームも存在します。
このARAYAはVRを活かすジャンルは何かという答えを私に見せてくれた作品でした。
VRと本格的なホラーゲームの組み合わせは本当に合っています。
下手な肝試しをするよりも、VRを使用してホラーゲームをした方が間違いなく怖いでしょう。
このARAYAも間違いなく最高の恐怖をプレイヤーに提供してくれます。
一般に生活する上で廃病院をさまようといった恐怖体験は絶対にありません。
それがVRとARAYAでリアルに体験できます。
その体験をやってみませんか。
未知なる扉はいつでもあなたの目の前に存在しています。
最後にARAYAは現在日本語に対応していません。
ですが使用されている英語は簡単で短文が多く、
中高レベルでも十分に理解できます。
英語を少しでもかじったことがあるならば、このゲームはプレイが可能です。
steamで購入できるので入手も簡単ですね!
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おそらく1000作品以上のネトゲが紹介されているのかな…と!
VRゲームは没入感が高いのが特徴ですが、
一方で多人数で同時プレイするようなMMOがあまり発売されていません…。
しかしPCオンラインゲームならば無数にMMORPGがありますし、
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