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価格:999円(税込)[DL版のみ]
発売日:2016年10月13日
発売元:Fire Hose Games
まずは公式トレーラーをどうぞ!(英語版)
VRゲーム「Catlateral Damage」とは?
Catlateral Damage(にゃんこラテラル・ダメージ)は
Chris ChungとFire Hose Games開発のダウンロード専用の猫になりきって部屋を散らかすシュミレーションゲームです。
日頃のストレスを猫になって家具や食器等にぶつけては散らかし、
殴っては壊しまくるというコンセプトのVRゲームです。
プレイヤーは「ストレスがたまっている猫」となって、
体当たりや猫パンチをくり出し、部屋中をひたすら散らかしまくります。
ただ同じことの繰り返しではなく、ジャンプ力や猫パンチ力を強化できるアイテムを拾って猫を強化させたり、
猫にはお馴染みのマタタビを使ってパワーアップを図りクリアを目指します。
部屋はプロシージャル技法と呼ばれる機械が自動で生成してくれるオブジェクトが
複数存在していて、隠しステージもいくつか用意されています。
ステージ中にはネズミを追い掛ける等の突発的なイベントが発生し、
同じ場面でもゲームプレイに変化が起こるので飽きることはありません。
他にも200匹種以上の猫の写真を集めるコレクション・ゲームの要素等、
やり込み要素も豊富に用意されていて、通常のPS4でのプレイも十分に楽しむ事が出来ます。
PlayStation VRを使ってPS MOVEを使えば、
さらに猫の視点に近くプレイすることができますね。
海外でも国内でも評価されているVRゲーム!
まさに今作の日本と海外のかけ橋となった「架け橋ゲームズ」の手によって、
もともとは海外のマイナーインディーゲームだったこのCatlateral Damageを
日本市場に持ち込み、私達日本人ユーザーでも楽しめるようにしてくれました。
このゲームの作者Chris Chungは、マサチューセッツ州ボストンで活動する猫が大好きなインディーデベロッパー。
2013年の8月にはじめてゲームジャム作品として生まれたこのCatlateral Damageは彼のデビュー作でもあり、
海外で大きな評価を受けて猫好きなゲームユーザー達計2500人以上から
開発費や販売にかかわる資金$61,000を調達し今に至ります。
それだけ多くの評価を受けたPSVRゲームでもあるんですね。
いち早くこのゲームに目をつけ、インディーデベロッパーの開発支援を行っている
ケンブリッジのデベロッパーFire Hose Gamesもこのゲームの可能性にかけ、
今日の日本市場にこのゲ―ムが存在するのです。
簡単でシンプルなPSVRゲーム!
ゲームをやり始めると簡単なチュートリアルの後はひたすら感覚で遊べるPSVRゲームです。
やるのであればやはりPlayStation VRを使って、PMOVEも2本用意したいところです。
開発者の言っている「真のネコ体験」をまさに体験する事が出来ます。
まずステージに入ると「飼い主のくれた缶詰の味が気に入らない」
「飼い主が全然帰ってこない。かまってくれない。」等
それぞれの散らかす理由が明かされます。
その理由も愛らしくテキスト化されていて、わがままなのは猫なのになぜか許せてしまいます。
舞台となる場所は民家の一室やトイレ、博物館等多種多様。
プロシージャル技法で自動生成されるオブジェクトの種類も豊富で、
高い棚の上にある何枚も重ねられた皿や花瓶、筆記用具等はもちろん、
テレビにゲーム機に博物館の巨大な恐竜の化石まであります。
博物館の化石を足元から崩すのは本当にいいストレス解消になりますよ。
また突発的に発生するイベントもたくさんの種類が用意されおり、
重力が突然無くなったりレーザーポインターをただ追い掛けたりと、
彼らの愛くるしい姿をたくさん見る事が出来ます。
またゲーム操作には妙なリアリティがあり、小さい動きだけで物を動かそうとしても殆ど動きません。
大きく身体を動かした猫パンチで気分爽快に遊ぶ事が出来ます。
PlayStationVRの技術を猫目線の視覚化に利用するという斬新なアイデアと、
ただ部屋を散らかすというシンプルなゲーム内容、
1000円を切る価格帯等を含め非常に良質なPSVRソフトです。
Catlateral Damage以外のPSMOVEを使用するゲーム全般に言える事ですが、
特に動きが大きくなるので広い部屋で友達とプレイしたいVRゲームですね。