「カイジVR ~絶望の鉄骨渡り~」あの人気漫画カイジの鉄骨渡りがVRゲームで体験できる!ざわ…ざわ…

総評価:
酔いにくさ:
アクション性:

価格:未定
発売日:2017年7月(予定)
発売元:ソリッドスフィア

VR専用

大ヒット漫画の1シーンを再現

『カイジVR ~絶望の鉄骨渡り~』は賭博黙示録カイジを原作とするPlayStation VR対応ゲームです。

ビルとビルの間に1本ずつ並行に敷かれた鉄骨の上を

複数の人間が渡るというVRゲームで、原作の緊張感は凄まじいものでした。

落ちたら大怪我、当たり所が悪ければ死亡するという狂気のゲームがVR空間で楽しめるわけです。

 

人間競馬か電流鉄骨渡りか

 

原作では人間競馬と電流鉄骨渡りという2つの鉄骨ゲームがあります。

ですが、使われる鉄骨の本数や高さがそれぞれ異なるのです。

 

人間競馬:10メートルの高さにある4本の鉄骨
電流鉄骨渡り:75メートルの高さにある2本の鉄骨

また、勝負は先に渡った者の勝ちとなるので、

前を進む人物が停止してしまったら突き落とすか落下してもらわない限り進むことができなくなるという怖ろしいゲームとなっています。

本作ではどちらを再現しているのかは未だ分かりません。

2つとも再現している可能性もあります。

 

 

開発はソリッドスフィア

本作を開発しているのは2012年に設立したソリッドスフィアという会社です。

これまでスマートフォンゲームの開発やオンラインカジノのコンテンツ制作に関わってきました。

また、主要取引先としてスクウェア・エニックスやVRデバイスを手がけるFOVE、

スマートフォンアプリの『ハローキティ社長~すごろくで日本一周!~』などを手がけるOVER FENCEの名前が挙げられています。

成長途上にあり、開発経験を積みつつある企業と言えるでしょう。

『カイジVR~絶望の鉄骨渡り~』は同社にとって初となるVRコンテンツとなります。

初めて製作する領域のコンテンツなのでリリース日が伸びているのかもしれません。

 

同種のVRゲームを参考にしてみよう

本作の要素の1つである高所での恐怖体験をテーマとしたVR作品は既にいくつか存在しています。

その1つが『The Walk VR』です。

これは『The Walk』というワールドトレードセンターのツインタワーの間で

綱渡りをした大道芸人を描いた映画を原作とした宣伝のためのスマートフォン用アプリなのですが、

臨場感はかなりのものとなっています。

 

カイジは数十メートル程度の高さでしたが、

こちらは411メートルなのでまた違った形の恐怖を味わうことができるでしょう。

 

また「VR ZONE Project i Can」という東京で公開されているVrアトラクションでは

『高所恐怖Show』というVRゲームを楽しむことができます。

こちらは地上200メートルの高さのビルから突き出した木の板を歩き、

その突端にいる子猫を救助するというゲームです。

 

こうした高所での恐怖体験ができるVR作品が公開されている中で

『カイジVR ~絶望の鉄骨渡り~』がどのようなVRゲームとなるのか楽しみなところです。

 

10メートルの恐怖

 

単純に考えれば『The Walk』が411メートルで『高所恐怖Show』が200メートル、

そして本作が75メートルないし10メートル程度と考えると、

余り怖くないように思えるかもしれません。

 

ですがそれは違います。

私達の恐怖心というのは高度に比例して増加するものではないからです。

 

宇宙から地球を眺める映像を見てその高度に体がぶるぶる震えることはありませんが、

数メートルの崖の端に立つことは怖いものです。

他の同種のVRゲームと比較すると本作の高度は低めですが、

演出次第によってはかなりの恐怖感を感じることができるはずです。

 

心理戦をどう描くか

鉄骨渡りでは高度以上に怖いのが人間の心理です。

それまで殺人などとは無縁だった人々が前を行く人物を突き落とそうとする心理や演出こそが緊迫感を与えてくれるのです。

また、そこでカイジがあくまでも人の心を保とうとするのが原作の魅力でもあります。

 

VRゲームのインパクトとしては高所への恐怖を体感するという点が重視されるものですが、

こうした心理面も再現されていれば充実したゲームプレイとなるかもしれません。

 

続報に期待

2017年3月8日現在では情報が少ないためゲーム自体に言及できることはあまりありません。

そのため続報が欲しいところです。

リリース時期が今冬から延長する場合、より丁寧な作りのVRゲームになると予想できます。

十分に調整しクオリティの高いPSVRゲームとなって私達の前に現れるのかもしれません。

ともかく続報を待ちましょう。